作り手の紹介

スギモト

美術大学で日本画を専攻し卒業後、看板業界に入る。25年以上の経験を持つ。 手書き看板からスタートし、文字や絵画をペンキ塗装する仕事に従事。また、ネオンサインやLEDの企画から配線を行う。看板のデザイン、企画、図面を製作。商品開発にも携わる。
屋外広告士/電気工事士/危険物取扱者(乙種4類)/広告美術仕上げ技能士1級


ワキモト

美術大学で洋画を専攻し卒業後、看板業界に入る。
看板製作と施工の技術を磨きながら、貸し看板事業も経験。 看板の仕様の提案から企画、施工方法など、屋外広告における幅広い知識を持っています。
屋外広告士/電気工事士/広告美術仕上げ技能士1級


もともと看板は、手で文字を書いていました。
看板屋の先輩方の書く文字は美しく、流れるような筆さばきは憧れでした。
揺れる足場の上で、片手にペンキの缶を持ち、もう一方の手で筆を持ち、文字を書き進めていきます。ペンキは、粘り気があるので、なかなか筆が進みません。塗料用シンナーで常に調整します。シンナーを入れすぎるとシャバシャバになり、壁に書いた文字からペンキが垂れてしまいます。そして、色褪せの早い文字になってしまいます。逆に濃すぎると、筆跡が残り美しく仕上がりません。
熟練の看板職人が一文字ずつ手で書き上げる文字は、迷いがなく、艶があり、色鮮やかでした。

わたしたちは、そんな先輩方に憧れ、看板屋になりました。

いまでは、看板に手で文字や絵を書くことはほぼありません。看板に表示する内容も変わりました。とてもグラフィカルになりました。写真は印刷され、看板面になります。主に仕事をするのはパソコンや出力機です。ただ、それを扱う人間が大切ですけどね。そして、スピード対応できるようになりました。先に完成イメージもお見せできるようになりました。

印刷で、看板が作れる時代に。
時間をかけて手で書くということ。

LINEやメールで送る言葉。
手で書かれた手紙の言葉。

わたしたち作り手の想いは、昔も今も同じです。
注文された方の想いをカタチにすること。

黒板アートは、時間をかけて手で書いています。

図工室